秋の初めに旅した話 2020年10月6日

10月の頭

涼しくなって来て秋が来るのを感じ出す頃

思い立って、旅に出てみた。

ほとんど、衝動的と言ってもいいと言う感じで、、

今と違ってコロナが少し落ち着き出してた時

とりあえずの目的は、長野で登山に決めた。

出発は午前0時過ぎに三ノ宮を出発した。

軽自動車に荷物を詰め込んで、下道を走り出す。

今回の旅は高速道路を使わずに下道で行く事と、

宿泊は無料キャンプ場でテント泊か車中泊で済ますことにした。

単純に、時間はあるがお金がないからだ。

長野までの道のりは遠い

下道だと10時間近くかかりそうだ

1日で目的地まではシンドイので、この日は三重県の伊勢で泊まることにした。

兵庫から大阪

大阪から奈良

奈良から三重

という道のりで朝方5時頃に目的の無料キャンプ場に着いた。

一日中準備と運転でクタクタだ

サッサとテントを張って眠りたい。

車から降り、入り口に向かう

そこには鎖で施錠された入り口と即席で作られた看板があった。

看板に書いてあった内容は簡単に言うと

「コロナの影響の為、施設を閉鎖しました。」

との事だ

ガッデム　って感じですよね〜

今時使わないけど

その時の心情はガッデムって響きが1番しっくり来た。

時間は午前5時をとうに過ぎている。

辺りは白みがかって明るくなり出してきている。

疲労と絶望感の中、邪まな思考が頭をよぎる。

「街に行って漫喫に泊まろうぜ」と

「どうせ誰も見てないし、誰も知る事のない事だ」って

誰でも思っちゃいますよね。こんな状況じゃあ

いつもの僕だったら確実に漫喫に行ってます。

断言出来ます。

けど、これから先の事考えると野宿の方が

圧倒的にベターなんだよねー

って事で、ちゃんとテント張って泊まれるキャンプ場を探す事に

マップとSafariを使って近くにある施設から

しらみ潰しに当たっていく事に

しかし、いく先々で最初に見た看板と

同じような看板を目にするばかりだ。

3つ目の当ても外れて

次の場所にも期待が出来なくなっていた。

時刻は朝の6時を過ぎ、朝日もシッカリと

自分の役目を果たしている。

4つ目の場所を目指している時

道路が川沿いに出て河川敷が見えた。

そしてその河川敷にはテントが２張りとトイレらしき建物が見える。

やっと見つけた！

そのまま車を乗りつけて、速攻でテントを張にかかる。

嬉し過ぎる。

やっと寝れる。

かれこれ24時間は動き周ってるから限界だ

テントを張り中に入って、寝袋に潜る。

「あゝ、すげー気持ちいい。最高」

って、心と身体がその時は叫んでました。

これで、心おきなく寝れる。

24時間の闘いにピリオドを穿つ時が来た。

眠れない。

つづく。