madmonkのブログ

旅しながら思った事、見た物を徒然なるままに

ロックダウン(外出禁止)から4日目

 

 

コロナの影響でカトマンズの街がロックダウンしてから4日目。

 

外出禁止になってからしばらくたった。

 

 

初日は外出禁止だが食料の調達とか必要な物資以外の調達の場合は外出してもいいみたいなので外に出てみた。

 

タメル地区の宿の周辺を歩いてみるが何処も空いていない。

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ATMは使えるようだが

 

お金を持っていても 使う場所がない。

 

 

食べ物が買えない。

 

 

「あと、10日くらいロックダウンが続くが大丈夫だろうか」

 

「宿で食事が出来るのは幸いだが、宿の食料が切れたらどうするんだろ」

 

どれだけ続くか予測出来ない以上少しだけでも食料を確保して起きたい

 

なるべく食費も浮かせときたいし

 

 

少し、心配だな 

 

ってのが、初日の印象でした。

 

 

 

 

ーーー

 

 

そこから

 

今日で4日目

 

宿から少し遠いが歩いて行ける距離の所にスーパーが開いているとの情報を得たので行ってみた。

 

 

 

タメルから片道 だいたい30分くらいかな

 

 

 

相変わらず街に人はほとんどいないが、ちらほら見かけるので安心する。

 

 

 

スーパーの前に着くと 門が閉じている。

 

 

門の人に警備員みたいな人が居て、近くに寄って行ったら普通に敷地に入れてもらえた。

 

 

店の入り口では係員が2名ほどいて、体温をはかられるのと、手の消毒をさせられる。

 

 

測り方なんだが

 

なぜだか女の人はスターウォーズなんかで出て来そうな白い近未来的な形をしたガンのような物を僕の額に向けて来た。

 

 

 

これはいったいどういった事なんだ

 

 

 

額?

 

 

 

ワキじゃないのか?

 

 

ってか、検温ってもっとスティック状の機械を使うんじゃないの?

 

 

そのガンの先から出てる赤いバレットラインの様な物はなんなんだ?

 

 

 

撃たれるのか?

 

 

 

いや

 

 

 

すでに、もう撃たれているのか?

 

 

とか、考えてる内に検温が終わり

 

女の人は銃身を下げ手元の方を見せてくる

 

 

 

 

なにかディスプレイの様なディスプレイがそこにはある。

 

 

 

女の人が言う。

 

 

 

 

「96」

 

 

 

 

 

 

 

ディスプレイには96Fと表示されている。

 

 

これは はたして高いのか?低いのか?

 

 

 

日本のcを使うやり方の感覚で言うと高いなんてもんじゃない 沸騰寸前だ

 

 

とてもじゃないが生きていられない

 

 

 

 

 

ーーー

 

 

 

店の中はわりと広くって日本にあるスーパーみたいだったので なんか、安心した。

 

 

食事は宿である程度色々食べれるので、お菓子ばっかに目がいっちゃう。

 

プリングルス

 

かっぱえびせん

 

チョコ

 

ジュース、、

 

 

 

 

いやー

 

ふつうの事なのに選べるって幸せですねー

 

ビールも買っちった。

 

 

 

レジを済ませ外に出る。

 

 

来た道を戻りながら

 

「やっぱフローラじゃなくてビアンカと結婚したかったなー」

 

なんて考えながら歩いていた。

 

 

 

すると遠くのほうで

 

 

 

道で水と食料を配っている人がいた。

 

 

一般の夫婦の方たちらしく

 

ロックダウンで困っている人達に無性で提供して周っているらしい

 

 

その前を通ると もれなく僕にも水と食料を提供してくれた。

 

 

その行為に純粋に感動し

その心と行動力に心の底から尊敬の念をえがいた。

 

 

彼の目からは「ただ、助けたい」っていう思いが伝わってきた。

 

彼から水と食料を受け取るまで僕は

 

「ボランティアで食べ物無償で配ってる人なんてえらいなー」

 

くらいな感じで漠然とした認識しか持ってなくて、やろうと思った事もなかった。

 

けど、今日その価値観が変わった。

 

誰でもやろうと思えば、シンドイかもしれないけど出来る行為なんだけど

 

 

やってる人はほんの一分の人だ。

 

 

そこを行動に移せるのって本当にカッコいいと思った。

 

じゃあ これからは災害なんかで困った人を助けに行こうとは思わなかった

 

けど、彼という1人の人間の行動によって自分の価値観を変えられた。

 

 

 

これって本当にすごいことですよね。

 

 

 

 

 

人助けまでして、人の価値観まで変えて

 

 

 

尊敬します。

 

 

 

かっこいい

 

 

ーーー

 

 

そんなこんなで

 

 

 

お菓子とビールでパンパンに膨れ上がったリュックを背負って、水と食料を手にし

 

 

なぜか、心の片隅に残る後ろめたさと一緒に宿へ帰った。

 

 

 

ネパールの人の優しさを貰ったいい1日でした。

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だんねばーど